日本の住宅寿命は27年と、アメリカの44年、イギリスの75年と比べても非常に短命です。それはメンテナンスを疎かにした結果が招いた数字ではないでしょうか?
住宅所有者は、長期優良住宅法のもと、これからどうやってメンテナンスをし、住宅の長寿命化を図るかが大きな課題です。
行政は新築住宅においては、長期優良住宅や性能表示制度、瑕疵保障制度など制定し、消費者や建設業者に対し、基準や制度を正しく理解するように伝え、住宅業界におけるトラブルを未然に防ぐ改善に努めていますが、日本の総戸建数約5000万戸に対しこれといった長寿命化へ向けてのアドバイスができない状態にあります。
総戸建数約5000万戸のうち約半分の2500万戸が築20年から30年といった現実を踏まえて、それらの既存住宅をいかに維持管理していくのか。また、住宅価値として、次世代へ受け渡すための方法を考えなければいけません。